オリエンテーション
講師の自己紹介、資料等の配布、グループ分け、簡単なアイスブレイクを行う。
そもそも里山ってなに?
日本の里山は集落に近い山すそで、森、ため池、水路、田んぼ、畑など人間によって農業や林業などいろんな土地の利用が行われている地域一帯のことを里山といいます。
石川県の加賀地域では、白山山地と金沢平野の間の山すその地域、能登地域では、ほぼ全てが里山といえます。
また、里山は生物多様性にとって重要な場所です。
里山の危機・新たな里山再生
里山の危機と新たな里山再生の必要性について解説します。
里山の多くは人口の減少や高齢化が進み、外国からの木材の輸入の増加、家庭用燃料として薪や炭に代わりLPガスが広がったことなどから、昔に比べて里山は使われずに放置されるようになりました。
里山が放置されることで、災害の危険性や獣害の増加、生物多様性の低下などが問題となっています。このため、新しい目的や価値観で里山を利用していくことが必要となっています。
森林のCO₂吸収(希望により高学年に追加)
木は、光合成によりCO₂を吸ってし、酸素を出します。木も呼吸でCO₂を出しますが光合成でCO₂を吸う量の方が多いので、トータルで木はCO₂吸収していることになります。
若い森林では、木はCO₂をどんどん吸収して大きくなりますが、大人の森林になると、CO₂を吸う量は少なくなってきます。このため、定期的に木を切り、森を若返らせることでCO₂を多く吸収することができます。
カーボンニュートラル(希望により高学年に追加)
カーボンニュートラルについて分かりやすく解説します。
大量の石油や石炭などの化石燃料の消費による二酸化炭素の増加は、気温を上昇させ地球の気候に大きな影響を及ぼすと言われています。
このため、地球規模の課題である気候変動問題の解決に向けて、世界共通の長期目標として、2050年までに「二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量について、森づくりなどによる吸収量を差し引いて、実質的にゼロにする」(カーボンニュートラル)パリ協定が2015年に日本も参加して採択されました。
まとめ
プログラムを通して気づいたこと、感じたことを言葉にし、今後の学習に活かしたり、生き物の多様性や大切さに気付いていただく。また、里山への興味関心を引き続き持っていただく。